トッポンチーノとは?作り方を教えて!必要な材料は?

赤ちゃんのための小さな布団「トッポンチーノ」。ママたちの間で人気急上昇中の育児アイテムです。でも、その由来や使い方は知らないという人も多いのではないでしょうか。今回は、トッポンチーノについて、使い方や作り方、メリットをご紹介します。

トッポンチーノとは?

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トッポンチーノとは、イタリア発祥の赤ちゃん用の布団のことです。布団でありながらクッションのような優しい弾力性をもつ「万能布団」です。おくるみとしても使えるので、赤ちゃんを寝かせるだけでなく、抱っこや移動のときにも役立ちますよ。

トッポンチーノは、イタリアの教育学者モンテッソーリの教育方法である「モンテッソーリ教育」をベースに作らています。

国内でも、トッポンチーノを販売するお店やネットショップは増えてきていますが、まだそれほど多くないため、手作りをしているママもいます。身近な材料で簡単に作ることができるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

トッポンチーノの作り方は?

ミシン ランチョンマット

トッポンチーノを作るときは、クッションとカバーをそれぞれ作り、最終的に一つに組み合わせます。カバーは赤ちゃんの肌に直接触れるので、オーガニックコットンのような赤ちゃんの肌に配慮された肌触りの良い生地を使ってください。

クッションに使う綿は布団用のしっかりとしたものを準備しましょう。柔らかすぎると、赤ちゃんが沈み込んで窒息する危険性があります。

材料(生後3ヶ月頃までの赤ちゃん用1つ分)

● クッション用生地…70cm(幅110cmのもの)
● カバー用生地…90cm(幅110cmのもの)
● 中綿…300g(シート加工したふとん綿)
● レースリボン…約80cm(お好みで)

作り方

1. 型紙を作る

下記を参考にしながら、大きな紙やカレンダーの裏を利用して型紙を作ります(型紙に縫い代は、取っていません)。

イラスト トッポンチーノ 型紙

2. 生地を裁断する

それぞれの型紙をクッション用生地とカバー用生地へ写して裁断します。

3. クッションを作る

まずはクッションの内袋を作ります。2枚の布を楕円になるように縫いあわせ、袋のような状態にします。この中にシート状のふとん綿を入れます。

綿を入れた後、袋を縫いとめることによってクッションを固定させていきます。この固定させる位置によってクッションの弾力性も変わってくるので、実際に触りながら調整していくようにしましょう。

トッポンチーノ イラスト

4. カバーを作る

カバーも、クッションの中袋を作る要領で縫っていきましょう。クッションの出し入れ口を作るために、裏側になる布は、布の横の長さが50cmと30cmになるように2分割に切り分けます。

この2分割した布が少し重なるようにして、周りを縫い合わせていきます。レースなどの飾りをつけたい場合は、この縫い合わせる作業のときに一緒につけていきます。

トッポンチーノ イラスト

5. カバーの中にクッションを入れる

カバーの中にクッションを入れて形を整えたら完成です。

トッポンチーノ イラスト

上記の型紙のサイズのトッポンチーノは、生後3ヶ月頃を過ぎると赤ちゃんが入りきらなくなってしまいます。長く使えるように最初から大きめに作ったり、赤ちゃんのサイズに合わせて新たに作り直したりしてもいいですね。

トッポンチーノを使うメリットは?

赤ちゃん うつぶせ 寝る

トッポンチーノを使うと、赤ちゃんとママにたくさんのメリットがあります(※1)。

赤ちゃんが安心できる

出産までにトッポンチーノを手作りしておけば、ママの匂いをトッポンチーノにしみこませることができます。

使っているうちに赤ちゃん本人の匂いもしみこんでいくため、ママと赤ちゃんの匂いがちょうどよく融合して、トッポンチーノにくるまれているだけで安心感を覚えるように。

他の人でもお世話しやすい

ママやパパ以外の人が抱っこすると泣いてしまう赤ちゃんでも、トッポンチーノがあれば安心した状態で過ごすことができます。赤ちゃんの抱っこに慣れていない人にも、「トッポンチーノだと抱っこしやすい」と評判です。

赤ちゃんを移動させやすい

赤ちゃんを寝かしつけるときに特に大変なのが、布団の上におろすとき。いくらそっとおろしても、赤ちゃんは敏感に察知して起きてしまうので、おろすタイミングが分からないというママも多いですよね。

トッポンチーノに包んだ状態で抱っこして、そのまま布団におろせば、赤ちゃんはおろされたことに気がつかず、寝続けてくれますよ。

お出かけをするときもトッポンチーノを持っていけば、いつもと違う環境でも赤ちゃんが安心して眠ることができます。

好きなデザインにできる

トッポンチーノをハンドメイドすれば、好きな布地を使ったり、装飾したりできるため、好みのデザインのものを作ることができます。お気に入りのトッポンチーノがあると、赤ちゃんのお世話も楽しくなりそうですね。

トッポンチーノを使うときのポイントは?

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ママと赤ちゃんの匂いがしみこんだトッポンチーノは、洗ってしまうと、赤ちゃんが安心できる要素がなくなってしまうことも。そのため、なかなか思いきって洗濯できないという人も多いようです。

とはいえ、赤ちゃんの使うものは衛生的に保ちたいですよね。最初から2つのトッポンチーノを用意して、使いまわすことをおすすめします。カバーは洗濯して、クッションは天日干しにしましょう。

トッポンチーノで赤ちゃんとの生活を楽しもう

使っているうちに、どんどん愛着がわいてくるトッポンチーノ。妊娠中に生まれてくる赤ちゃんのために何か手作りしたいと思っている人は、トッポンチーノ作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。手作りキットも販売されているので、利用するのも一つの方法です。

赤ちゃんが安心して過ごすことができるトッポンチーノを上手に活用して、親子の絆を深めていけるといいですね。

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